funukekunの日記

日々のつぶやきを書きます

春の夜の夢

夢はいつでも逃げ場の一つとして存在していた。私はそれを儚くも揺るがないものだとして安心しきっていた。苦しい時もとりあえず寝ればどうにかなるんだと。ただ夢は酷く不安定なもので、時として私を攻撃してくる。何ともない日の夜に見た夢で脂汗をかかされたり、辛いからと逃げた先にもっと強い苦痛が待ち受けていたりする。自分の逃げ場はここまで荒んでいて、残酷で、不安定なものだと気がついた時、この先私は逃げ場を見つけられないのだという実感と、それを否定したがっている自分に気がついた。否定したいから、今でも私は夢を逃げ場として扱い続けている。

 現代人、みんな何処に逃げて隠れているんだろうか。逃げたり隠れたりしないで生きられる人なんて居るんだろうか。少なくとも私はそんなこと出来ない。